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トップアスリートは取り入れている!身体能力が劇的に上がる「足裏」のトレーニング

トップアスリートは取り入れている!身体能力が劇的に上がる「足裏」のトレーニング
プロアスリートやダンサーを目指す中高生の子ども達を指導していると
「こんなことで大丈夫なのか?」と心配になる様子が目に留まります。
 ・まっすぐ立てない(背筋が伸ばせない)
・きちんと座れない(べたっと座る)
・しゃがめない(後ろにひっくり返る)
・膝が伸びない
・腕が伸びない
・柔軟性が無い(体が硬い)
・ジャンプできない
・集中力が無い(どこ見てるかわからない)
・返事をしない(声が出ない)
            ・・・などなど
挙げていたらキリがない程、人間としての基本的な動作が身についていません。
これは10歳までの段階で正しい動作を学ぶ機会が無く、筋肉や関節機能が未発達のまま体が大きくなってしまった場合に起こりますが、
そんな状態にも関わらず、連日激しいトレーニングを強いられているためどんなに若くても体に老廃物が溜まってしまい、筋肉は拘縮。
マッサージやストレッチをしようものなら痛くて悲鳴を挙げます。
筋肉がガチガチなのでうまく機能せず、ダッシュ・ジャンプ・キック時の体重の負荷が靭帯や関節に直接かかり、炎症による痛みやケガが多発しています。
スポーツに励む熱心な10代の子ども達でさえもこの状況。
大人たちはさらにそこに骨や筋肉の老化が加わり、慢性的な全身疲労と「こんなはずじゃなかった・・・」と気力・体力の衰えを日々感じているはずです。
その原因としては「足」の衰えであると考えられます。

正常な脚のライン

まず、現代人の脚をみると男女年齢問わず
まっすぐな脚のラインをしている人は多くありません。
機能解剖的には閉脚した状態で
・長内転筋の間
・膝
・腓腹筋の間
・踵
の4点が接触していると正常な脚のラインとされていますが、4点全部接触している方は少なく、どこかが離れてしまっている方がほとんどです。
どうしてこの脚のラインになってしまうかというと、先天的な股関節の変形(内反股・外反股)が原因で無い限り、脚の筋バランスの崩れが原因です。
イラストで見てもわかるように、本来体を支えるべき柱となる脚が歪んでいるので、適切に脚に力が入るはずもなく、膝を伸ばしきれない、股関節が開かない、しゃがめない、ジャンプできないなどパフォーマンスが下がるだけでなく、疲れやすい、ケガをしやすいなど日常生活にも影響が出ます。
ではなぜ、脚の筋バランスが崩れてしまうか・・・脚の土台「足」の衰えです。
・偏平足
・外反母趾
・靴擦れ
・ハンマートウ
・巻き爪
・タコ/魚の目
・かかとのひび割れ
この中のどれかに該当する方は
「足アーチ」が衰えている可能性があります。

足アーチとは?

足裏は地表に平坦には接しない構造になっていて、歩くときや登山などで足底が地表に順応するように構成されています。
足アーチは全部で3つ。
①踵骨ー第1中足骨(内側 縦アーチ)
②踵骨ー第5中足骨(外側 縦アーチ)
③第1中足骨ー第5中足骨(横アーチ)
この3つの足アーチは足の柔軟性、ショックの吸収、体重負荷を分散する役割があります。
着地するたびに足アーチがバネのような役割をしてくれているわけです。
そのため、この足アーチが未発達だったり、何らかの理由で崩れてしまっていると足首や膝、股関節に偏った体重の負荷がかかってしまい、筋バランスが一気に崩れます。
この足アーチは乳幼児期の適切な足の刺激により発達しますが、ハイハイ期が短い、よちよち歩きの距離・時間が少ない、足の成長に合わない靴を履いていたり、外で遊ばない、裸足で砂浜や草原を歩く機会が無いなどの環境の悪さが影響して足アーチが未発達なまま体だけ大きくなっていく子どもが多いのです。
 進学し、部活動やクラブチームに入ってスポーツに取り組んでも、ケガや痛みが続いたり、思うように活躍できないと感じている場合は、足の状態が不利なのかもしれません。
足あとが土踏まずのくびれが出来ない場合は足の縦アーチがうまく発達していません。(右側の足あと)
指が離れてしまっていたり、中足の真ん中あたりにタコや魚の目が出来る人は足の横アーチがつぶれてしまっています。
スポーツに取り組んでいる人や、日常的に体の不調を感じている方は
足のケアとトレーニングを取り入れてみましょう。
足の構造を正しく知り、足指や足裏を鍛え、足アーチを正しく形成する方法を身につければ問題はあっさり解決するかもしれません。
100年歩くためには、若くて元気なうちから足を大切に育てていきましょう。
㈳日本ピルビスワーク協会 http://www.pelviswork.com/